スマホに届く「身に覚えのないメッセージ」:不審なSMSやメールの見分け方
スマホに届く「身に覚えのないメッセージ」の正体とは
最近、スマートフォンに「荷物をお届けできませんでした」「料金が未納です」といった、身に覚えのないメッセージが届くことはありませんか。このようなメッセージは、宅配業者や銀行、携帯電話会社などを装い、私たちを騙そうとする「デマ」や「詐欺」の可能性があります。
情報が多すぎて何が正しいのか分からなくなることもあるかと思いますが、ご安心ください。ここでは、そうした不審なメッセージを見分けるための基本的な考え方と、大切なご自身を守るための対処法を、分かりやすくご説明いたします。
不審なメッセージの具体的な例と見分け方
私たちを騙そうとするメッセージには、いくつかの特徴があります。どのようなものがあるか、一緒に見ていきましょう。
1. 宅配業者を装ったメッセージ
「荷物を届けられませんでした。こちらから再配達の手続きをしてください。」といった内容で、見慣れないURL(インターネットのアドレス)が書かれていることがあります。
- 見分けるポイント:
- 心当たりがあるか確認する: まず、本当に荷物を待っているか、どの宅配業者からのものか、心当たりのある情報と照らし合わせてみてください。もし、最近何も注文していない、あるいは利用していない宅配業者の名前であれば、注意が必要です。
- URL(インターネットのアドレス)を確認する: 本物の宅配業者からのメッセージであれば、公式のURLが記載されています。しかし、詐欺の場合、少しだけ文字が違っていたり、全く関係のないアドレスだったりすることがほとんどです。不審なURLは、クリックしないようにしましょう。
2. 銀行やクレジットカード会社を装ったメッセージ
「お客様の口座が不正に利用されています。すぐにパスワードを変更してください。」「クレジットカード情報が流出しました。ご確認をお願いします。」などと、不安を煽る内容で、やはりURLをクリックさせようとするメッセージが届くことがあります。
- 見分けるポイント:
- 焦らせるような言葉に注意する: 「すぐに」「緊急」「対応しないと大変なことになる」といった、私たちを急がせる言葉が使われている場合、一度立ち止まって考えてみてください。銀行やクレジットカード会社が、このような形で緊急の対応を求めることは、まずありません。
- 正式な連絡方法を思い出す: 銀行やクレジットカード会社からの重要な連絡は、通常、書面や、利用者が登録した正規のアプリを通じて行われます。SMSやメールで個人情報を確認したり、パスワードの変更を促したりすることは稀です。
3. 携帯電話会社や公共機関を装ったメッセージ
「料金が未納です。すぐに手続きしないと利用停止になります。」「補助金の申請ができます。詳細はこちら。」といったメッセージもよく見られます。
- 見分けるポイント:
- 公式の情報を自分で確認する: 料金の未納などであれば、携帯電話会社の公式サイトや、毎月の利用明細などで自分で確認できます。メッセージに記載されたURLではなく、ご自身でインターネット検索をして、公式のサイトから情報を確認する習慣をつけましょう。
- 不自然な日本語や表記に注意する: 詐欺のメッセージは、外国の人が作成していることが多く、日本語の表現が不自然だったり、敬語の使い方がおかしかったりする場合があります。よく読んでみて、少しでもおかしいと感じたら疑ってみるのが大切です。
不審なメッセージに騙されないための対処法
もし、怪しいメッセージを受け取ってしまったら、以下の点を思い出してください。
- すぐにクリックしない、返信しない: まずは落ち着いてください。メッセージに書かれているURLを安易にクリックしたり、返信したりすることは絶対に避けてください。クリックすると、個人情報を抜き取られたり、ウイルスに感染したりする危険があります。
- 公式情報を自分で確認する: そのメッセージが本物かどうか不安な場合は、メッセージ内のURLではなく、ご自身でインターネット検索をして、その会社の公式サイトや連絡先を見つけてください。そして、そちらに書かれている電話番号に電話したり、問い合わせ窓口を利用したりして、直接確認することが最も確実です。
- メッセージを削除する: 不審なメッセージであることが確認できたら、そのメッセージは削除してしまいましょう。手元に残しておくと、誤ってクリックしてしまう可能性もあります。
- 家族や信頼できる人に相談する: 一人で判断に迷う場合は、ご家族や信頼できるご友人、またはお住まいの地域の消費生活センターなどに相談してください。誰かに話すことで、冷静な判断ができるようになります。
- アプリのインストールは絶対にしない: もし、メッセージの指示で何かアプリをインストールするように促されても、決してインストールしないでください。それは、あなたのスマホの情報を盗み取るための悪質なアプリかもしれません。
まとめ:大切なのは「疑う気持ち」と「落ち着いた対応」
インターネットやスマホが便利になるにつれて、デマや詐欺の手口も巧妙になっています。しかし、大切なのは「少しでもおかしいと感じたら、すぐに信じないで疑ってみる」という気持ちと、「焦らず、落ち着いて行動する」という姿勢です。
今回ご紹介した見分け方や対処法を心に留めておくことで、大切なご自身やご家族を詐欺から守ることができます。もし不安なことがありましたら、一人で抱え込まず、必ず誰かに相談してください。
当サイトでは、このようなデマや詐欺に関する情報を動画でも詳しく解説しております。ぜひ、そちらもご参照いただければ幸いです。